子ども診療という小児科診療に込める思い
子ども診療では、乳幼児の予防接種や乳児健診だけでなく、小児科の診療も行っています。
当院では、分娩を扱ってきたころから乳幼児からの小児科診療を実施していますが、中には、当院で産まれ、大人になってからも婦人科に通われる方もいらっしゃいます。
乳幼児はもちろん、小児科に来られるお子さんは、自分の言葉で何かを伝えるということがあまりできません。それだけに、親御さんのお話も伺いながらお子さんの状態をしっかりとみていくことが大切ではないかと考えています。
お子さんとお母さんがともに安心して通い続けていただけるように、当院小児科(子ども診療)では、「発育すくすく外来」という名称に思いを込めて乳児健診を行っているのもその一例です。婦人科診療とおなじように「受診された方に何か一つでも良かった」と思える事があるように心がけていますので、育児の相談など気軽に色々なことを相談できる場所という感じでお越しいただければ幸いです。
小児科の乳幼児予防接種
予防接種に使用されるワクチンは、細菌やウィルスからの悪影響を弱めたり、無くしたりするためのものです。そのワクチンを接種することで、体に疑似体験をさせ免疫を作ることで、実際の細菌やウィルスに感染したときに、免疫が働き、病気に罹らずに済む、罹っても重度な症状にならないようにするために使用されます。ワクチンを接種しておらずに感染した場合、病気によっては、数が少ないとはいえ脳炎や肺炎などをおこす危険もはらんでいます。
特に乳幼児期に接種するワクチンは、重症につながる感染症が多く、後遺症や生命そのもの危険もあるため、生後2か月から予防接種が開始されています。
小学生になるまでに接種するワクチンの数が多いので混乱してしまいがちですが、混乱して接種忘れなどがないように、当院では予防接種に来院されるお子様一人一人にスケジュール表を作成しています。
小児科の乳児健診(発育すくすく外来)
乳児健診は、乳幼児の健康診査の通称です。名古屋市と委託契約を結んでいる当院では、0歳の間(生後1か月頃と9か月頃の各1回)に2回無料で受診することができます。
米国の例を見ますと、もっと頻繁に健診をお受けになられると良いそうで、小さい頃からこまめに健診を受けることで、お子様の個性に合わせた発達サポート、アドバイスが受けられます。名古屋市では今のところ乳児期の健診は3回(委託医療機関での上記の2回と3か月ごろに保健所で受ける健診)しかありません。
乳児健診のタイミングでなくても、育児をされているうちに何か気になること分からないことがありましたら、お気軽に「発育すくすく外来」を受診してください。この場合は保険診療になりますが、乳児医療証があるので自己負担はありません。